みなさん、こんにちは!
今回は魚病の一種である白点病についてお伝えしていきたいと思います!
新しく魚を飼ったのに体に白い点がある…魚が砂に体をこすりつけているなどの症状になった人もいるのではないでしょうか。
そんな人たちのために白点病の治療や予防についておはなししていきたいと思います!
白点病の症状
白点病
は体表に数ミリ程度の白い点がいくつも現れ
、魚がそれを取ろうと体を擦りつけることがあります。
飼っている魚にこのような症状が出ていたらおそらく白点病でしょう。
白点病になると免疫も下がるので、二次感染してしまうケースもあります。
原因は次で詳しく解説します!
原因
白点病の原因についてお伝えします。
白点病はハクテンチュウという繊毛虫の一種が寄生
することで発生します。
基本的にはハクテンチュウは外部からの持ち込み
によって水槽内に入り込みます。
他に小型の水槽で飼育している、飼育密度が高い、水温水質の変化によるストレスなどで白点病になるリスクが高くなります。
寄生虫が離れて再び寄生するまでのサイクルは4,5日くらいです。
魚体から栄養を摂取して離れる→シストと呼ばれるゼラチン質の膜を形成して細胞分裂を繰り返す→産まれた仔虫が水中に放たれて寄生する
と言うサイクルを繰り返します。(ウィキペディアより)
20℃で約1週間で1サイクル行われます。
一匹のハクテンチュウから24時間で数百~数千匹になるといわれています。
寄生できなかったハクテンチュウは5時間で弱体化し、20時間前後で感染力がなくなります。
48時間ほど経つとハクテンチュウがいなくなります。
ここが治療のポイントになります。
治療方法
ここで治療方法についてお話しします。
白点病は確認したらすぐに初期治療が必要
になります。
自然治療で治るでしょ!と思っている方は考えを改めてください。
症状が出ている魚の数が少なければ他の水槽に移しましょう。餌を与えると体力を使ってしまうので与えないようにしましょう。
白点病が出てしまった水槽の水を1/2~1/3量を換え、塩浴もしくは薬浴
させることが大切です。
ハクテンチュウは高水温になると増殖しようと魚の体から離れるタイミングがあります。
水温の理想は28~30℃
がよいでしょう。
この時、急に水温を上げるのではなく数時間や1日毎に水温を上げていくようにしましょう。
体から離れたタイミングで水換えができると尚良いです。
薬浴ですが、寄生している間は薬が効きにくいです。水中に浮遊中のハクテンチュウに薬が効くよう数日間行う必要があるんです。
また薬浴中は水草をよけてフィルターを通さないようにしましょう。フィルターを使ったままにしてしまうと濾過装置内のバクテリアが弱ってしまうので注意が必要です。
薬浴中はエアレーションを入れ(強め)、2日に一回程度2/3量の水を換える
ようにしましょう。
白点病の薬浴で使える薬として
- メチレンブルー
- ニューグリーンF
- アグテン
- グリーンFリキッド
- ヒコサンZ
などがあります。
正しい使い方に関しては薬ごとの説明をしっかり読むようにしてください。
他にも塩浴という方法で塩分濃度を約0.5%にしましょう。
塩浴のメリットとして魚の浸透圧調整がほとんど必要なくなるので体力を使わないと言う点です。
これも1~2週間かかる場合がありますので根気よく行いましょう。
魚種で注意しなければいけないのはコリドラスやナマズ類、一部のエビです。
以上は薬に対しての耐性が低いもしくは無いので他に移すようにしましょう。
他に紫外線殺菌灯なども効果があると言われています。
海水魚で白点病になってしまった場合は硫酸銅やマラカイトグリーンなどで薬浴するのが良いでしょう。
即効性がありますが、持続力が無いため効く時間は短いです。
一ヶ月~一ヶ月半くらいかかると思って行いましょう。
治療では薬浴が必ずと言って良いほど必要になることを覚えておきましょう!
白点病を予防するには
最後に白点病にならないようにするために必要なことをお伝えします!
まず魚を新しい水槽に導入するときに正しく水あわせ
をするようにしましょう。
水温や水質の変化をなるべく少なくすることが必要になります。
次に水温は25℃以上
にするとよいでしょう。
これはハクテンチュウは高温に弱いからです。
また水質を悪化させないことも重要です。
具体的には餌を与えすぎない、フィルターの掃除は1ヶ月に一回など定期的に行う、飼育水の水換えを行うなどです!
その他飼育密度を高くしすぎないなどもあります。
これらを守って自分の大好きな魚たちが白点病になってしまうのを避けましょう!
いかがだったでしょうか?
大切なペットを病気から守るのも治すのも飼う人には大切な仕事です。
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!