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水槽の底に何を敷く?底床材の種類と選び方を解説!【アクアリウム】

 
若宮 慶

みなさん、こんにちは!若宮です。

今回は水槽の底床材の種類と選び方を解説していきます!

水槽のレイアウトに砂を敷きたいけど、どれを選んだら良いのか分からない人必見!

底床材の種類と生き物との相性を解説していきます!

底床材の役割とは?

ボトムサンド

初めに底床材の役割について解説します。

底床材は主に

  • 観賞やレイアウト目的
  • 水草を植える
  • 水質を変える・傾ける
  • バクテリアのすみかにする

です!

まず水槽内をより自然環境に近づけるために底床材を使うことが多いでしょう。

魚にとっても自然環境に近い方が落ち着きやすいでしょう。

流木や石などをレイアウトで使う場合も底床材と合わせて使うのが良いでしょう。

またガラスなどの反射を抑え、魚たちへの影響を抑える効果もあります。

次に水草を植える場合です。

植える必要がある水草には底床材が必須です。

水草には栄養があるソイルや通水性の高い大磯砂などが用いられることがほとんどです。

浮き草や石や流木に活着しているタイプの水草には必要ありません。

次に水質を変えたり、傾けるために使います。

特に底床材で意識するポイントはpHです。

水草を植えるのに使われるソイルは酸性よりに傾けることができるのに対し、海水魚で使われることの多いサンゴ砂はアルカリ性に傾けることができます。

水槽内の魚やエビに合った水質を確認し、どの底床材を使うのかを検討しましょう。

他には底床材がバクテリアのすみかになります。

主にフィルター内のろ材に潜むバクテリアですが、通水性のある底床材に定着することもあります。

大磯砂や多孔質のセラミック系の底床材はバクテリアが定着しやすく、水質も安定しやすいですよ!

底床材を使うデメリット

次に底床材を使うデメリットをお話しします!

デメリットとしては主に二点あり、

  • 費用がかかる
  • 汚れがたまる

です。

費用は主に底床材の購入費です。特にソイルは崩れてしまうため一年に一回は交換しなければなりません。そのままにしておくと水質悪化に繋がってしまうので注意が必要です。

他には底床材があることでそこに汚れがたまってしまうことです。

ベアタンクに比べて見えない汚れがたまりやすいので、定期的に取り出して掃除する必要があります。

すべて取り出すのはかなり手間で億劫なので、水換え時に底床クリーナーを使って掃除し、たまにとりだして洗うくらいが良いでしょう。

底床材の種類

次に底床材の種類を紹介します!

今回は大きく分けて6種類を紹介します。

ソイル

ソイル

ソイルは焼いた土を粒状に固めたものです。

ソイルを入れると水質を弱酸性にすることができます。

ソイルは主に二種類あり、栄養を含む栄養系ソイルと水中の栄養を吸着する吸着系ソイルがあります。

栄養系ソイルは栄養を含んでいるため水草の肥料代わりになりますが、入れたばかりの時は栄養過多でコケの原因になってしまったりします。

コチラを使って水草を植えるときは使い始めの時の水替えの頻度を2,3日に一回するようにしましょう。

またすこし入れたばかりの時は濁りがちなので注意が必要です。

吸着系ソイルは栄養系と相反して有害物質などを吸着させる効果があります。

コチラは立ち上げ時に水質が安定しやすくなったり、汚れがでるのを抑えてくれる効果もあります。

またソイルは粒状のタイプと粉状のものがあるので水草の種類で使い分けると良いでしょう。

根が抜けやすい水草は細かい粒状のソイルを選ぶと良いでしょう。

栄養系ソイルは水草、エビ水槽などに使うのがオススメです。

吸着系は立ち上げ時や弱酸性を好む熱帯魚水槽に使うのが良いでしょう。

大磯砂

大磯砂

大磯砂は淡水魚の底床材で1番無難といえる底床材です。

大磯砂を使うことで自然な河川のような景観になります。

大磯砂は洗って半永久的に使うことができ、水質も中性で安定させることができるので始めて底床材を使う肩にオススメです。

ただ最初のうちはアルカリ性に傾いてしまうこともあるので理解しておいてください。

水草にも使えないことはないですが、根張りの良い水草を植えたり、追加で肥料を使う方が良いでしょう。

金魚や鯉、メダカや水質を選ばない熱帯魚水槽に使うのをオススメします!

化粧砂

ボトムサンド

化粧砂は園芸などでも使われるもので明るい色のものが多いです。

水槽の雰囲気を変えたいときに使うのが良いでしょう。

粒の細かいものはコリドラスと相性が良く、砂を巻き上げるようにすると遊ぶ姿が見られるかもしれません。

しかし通水性は良くないので水草との相性は悪いです。

水草を植える場合は見えるところは化粧砂を使い、水草を植える部分だけソイルを使うなどの使い分けが必要です。

また粒が細かいタイプはフィルターに詰まってしまったりすることがあるので注意が必要です。

使う水槽は明るく見せたい場合やコリドラス(粒の細かいもの)、熱帯魚水槽です。

水草水槽では使えません。

サンゴ砂

サンゴ砂

サンゴ砂はその名の通りサンゴ礁をもとにつくられた砂です。

サンゴ砂は水質を弱アルカリ性に変えてしまう性質があります。

なので水草や弱酸性を好む熱帯魚などに使うのは控えましょう。

元が海水中のものなので海水魚がいる水槽につかったり、アフリカンシクリッドなどアルカリ性の水を好む熱帯魚に使うと良いでしょう。

また粒のサイズが粉状のものから比較的大きいものなどさまざまなサイズがあります。

大きいものをろ材としてフィルターにいれることで水質をアルカリ性にする使い方もありますよ!

細かいものは砂の中に隠れる種類の海水魚などに使うと良いでしょう。

田砂

田砂

田砂もアクアリウムでは定番の底床材で粒が小さく角がない砂です。

大磯砂同様、自然な景観を演出でき、比重が大きく舞い上がりにくいです。

なのでコリドラスやドジョウなど砂に潜ったりする魚にオススメです。

しかし通水性はあまり良くなく栄養もないので、水草を植えるときは肥料を準備しましょう。

またこちらも粒が細かいのでフィルターにつまらないように注意が必要です。

田砂はドジョウ系の魚や自然な景観を出したい場合に使うのが良いでしょう。

セラミック系

セラミック

セラミックは土を焼き固めたものでコチラも洗えば半永久的に使うことができます。

セラミックはものによって水質を酸性に変えるものもあったり、アルカリ性に変えるものがあったりするので注意書きを読んでから使用するようにしましょう。

多孔質のタイプもあるのでバクテリアが定着しやすく水質が比較的安定しやすいです。

またカラーバリエーションが豊富でなかにはピンクのものもあります。

明るいものは汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。

オススメの使い方は装飾用や小さいボトルアクアなどがよいでしょう。

小型の水槽なら掃除も楽ですよ!

底床材の選び方

水槽

底床材のそれぞれの特徴をお伝えしてきましたが、ではこの生き物にはどれを使えば良いの?と思うかたのために簡単にまとめると

水草水槽→ソイル・大磯砂・田砂

メダカ水槽→大磯砂・田砂・ソイル・セラミック・化粧砂

金魚水槽→大磯砂・化粧砂・セラミック

熱帯魚水槽(酸性)→ソイル・大磯砂

〃(アルカリ性)→大磯砂・サンゴ砂

エビ水槽→ソイル・大磯砂

海水魚→サンゴ砂

ビオトープ→ソイル(赤玉土)

を使うのをオススメします!

上記にないからと言って使えないわけではないので、特徴を確認してから使うようにしましょう。

まとめ:底床材をいれると水質・レイアウトが向上!

アクアリウムを楽しむのに底床材は切り離せない存在です。

生き物に適切なものを選んで魚にとっても見る人にとっても良い環境・レイアウト作りをしましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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