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熱帯魚の混泳リスト:この魚の組み合わせは大丈夫なのか【アクアリウム】

 
若宮 慶

みなさん、こんにちは!若宮です。

今回は熱帯魚の混泳について解説していきます!

この魚とこの魚は一緒にしても大丈夫かわからない…

この魚を飼いたいけど、今の水槽に入れても良いか不安…

そんな方は今回の記事を読んで一緒にできるかできないかを確認してみてください!

混泳に向いている熱帯魚

まず混泳に向いている熱帯魚の種類を解説していきます!

大きくまとめると

  • ネオンテトラの仲間
  • メダカの仲間
  • コイ・ナマズの仲間
  • グラミーの仲間・ベタ♀
  • エンゼルフィッシュ(小型)
  • エビ・貝の仲間

です!

順番に解説していきます。

ネオン手と他

まずネオンテトラの仲間は性格が温和で大きくなっても5cmほどにしかならないため混泳に向いています!

種類も多くカラフルな体表で、群れを形成し群泳するとかなり映えて見えます。

一部ペンギンテトラやエンペラーテトラは縄張り争いをすることがあるので、コチラの種は少数にしておきましょう。

グッピー

メダカの仲間では、グッピーやプラティ・モーリーなどの卵胎生メダカは混泳に向いています。

メダカの仲間もおとなしく、品種改良をされた個体も多くカラフルなので他の個体と一緒にすると映える水槽になります!

モーリーはコケや油膜を食べてくれるのでお掃除役としても活躍します。

プラティやモーリーで落ち着きがない場合はペアにしてみると落ち着くことがあります。

しかしソードテールの部類はやや気性が荒いのでおとなしい魚と一緒にするのは止めておくのをオススメします。

コリドラス

次にコイ・ナマズの仲間です。

具体的にはラスボラやアカヒレ・チェリーバルブ・フライングフォックス・クーリーローチ・コリドラス・オトシンクルス・グラスキャットがオススメです!

ラスボラやアカヒレ・チェリーバルブは小型で丈夫で安価に手に入るので一緒にするのに迷ったら導入を考えてみても良いかもしれません。

フライングフォックスやコリドラス・オトシンクルスはおとなしいうえ、水槽の掃除役として活躍するのでオススメです!

グラミー

次にグラミーの仲間・ベタの♀です。

グラミーやベタはラビリンスという補助呼吸器官をもっており、水面から呼吸して酸素を取り込むことができます。

大きくならない種類のグラミーなら他の熱帯魚と一緒にしても問題ないでしょう。

しかし、シルバーグラミーやキッシンググラミーは15cmを超えるので小型の熱帯魚と混泳させるのは止めておきましょう。

またベタの♂は縄張り争いをするのでペアか単独でしか飼育できません。

エンゼルフィッシュ

次にエンゼルフィッシュ(小型)です。

熱帯魚水槽でよくみるエンゼルフィッシュですが、小さい個体なら他の熱帯魚と混泳しやすいでしょう。

大きくなってしまうとネオンテトラなどを追いかけ回したりヒレを食べてしまうことがあるので、大きくなってしまった場合は混泳を中止しましょう。

またヒレをかじってしまう魚がいるとエンゼルフィッシュが狙われてしまうので一緒にするのはオススメできません。

エンゼルフィッシュを導入する際は2,3匹入れると安定しやすいのでオススメします。

エビ

最後はエビや貝の仲間です!

エビや貝は水槽のコケ掃除役として知っている方が多いと思いますが、こちらも混泳に向いています。

オススメはミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ、石巻貝、ヒメタニシ、カノコ貝です!

ヌマエビや石巻貝は水草水槽にもオススメできます。

ヤマトヌマエビや石巻貝、カノコ貝は淡水で増えることはないので、コケ掃除役がほしいけど数を管理したい方にオススメです。

混泳は向いていない熱帯魚

次に混泳には向かない魚について解説していきます!

  • 大型肉食魚
  • スマトラ
  • フグの仲間
  • ベタ♂
  • エンゼルフィッシュ(大型)
  • シクリッドの仲間
  • ディスカス

順番に解説していきます。

まず大型肉食魚です。

肉食と言うことに加えて縄張り意識が強い種類が多く気性が荒い物が多いです。

具体的にはアロワナやダトニオ、フラワーホーンやレッドテールキャットなどです。

大型になるため120cm以上の水槽が必要になったり、肉食なので餌は生きているものしか食べない個体もいるため上級者向けです。

スマトラ

次はスマトラです。

スマトラは体はそこまで大きくはないのですが、やや気性が荒くヒレをかじってしまうことが多いです。なのでエンゼルフィッシュなどと一緒にしてしまうとヒレをかじられてしまうので混泳は難しいでしょう。

他にも水草をかじってしまう個体もいるので水草水槽への導入時も考慮が必要です。

フグ

次にフグの仲間です。

フグは丈夫な歯があり、ヒレや水草をかじってしまいます。

他にもミドリフグなどアルカリ性の水を好む種もいるので他の弱酸性を好む熱帯魚とは相性が良くありません。

フグを飼いたい方はフグの単独飼育をすることをオススメします。

ベタ

次にベタの♂です。

ベタの♂は上記の通り縄張り争いをするため、飼育する際は単独かペアでしか飼育することができません。

またエンゼルフィッシュの大型個体も混泳向けではありません。

小型の熱帯魚やエビを追いかけ回したり、最悪の場合食べてしまうこともあります。

3匹で飼育するとオス同士が慢性的にケンカすることもあるので、飼育してみたい場合は水草を多く入れるか、(可能であれば)ペアで飼育することをオススメします。

次にシクリッドの仲間も混泳には向かないものが多いです。

シクリッドは20cmを越え肉食魚であり、さらにアルカリ性の水質を好むため他の熱帯魚と一緒にするのには注意が必要です。

ディスカス

最後にディスカスです。

ディスカスは高めの水温を好み、水質の悪化に敏感です。

さらに気性が荒く縄張り意識が強いです。

正直初心者の方には飼育をオススメできない魚種の一つですね。

ディスカスはディスカス同士やクラウンローチなどやや大きめになるものとなら一緒にできます。

他に混泳するときに注意すること

では上記の種類なら何でも一緒にして良いのかと思った方、少し待ってください。

他にも気にするポイントがあります。

それは

  • 体の大きさ
  • 生息域がかぶる・餌不足
  • 好む水質が同じか
  • 飼育密度
  • 繁殖を考える場合

も考慮しなければいけません。

体格差があると同種間でも大きい魚が小さい魚を追いかけ回すことがあります。

体格差がある場合は隔離するのが良いでしょう。

また生息域がかぶるときも注意が必要です。

それは餌不足になる場合や餌をとるスピードの違いがあったりする場合があるからです。

底に住む魚の数が多く、餌が行き渡らず足りなくなってしまったり、ある魚の食べるスピードが速すぎて他の魚が餌をとることができず痩せてしまう場合があります。

他にもこの魚種を入れたいけど密度が高すぎて酸欠になってしまったり、稚魚が生まれたけど小さくて他の魚に食べられてしまったと言うケースもあります。

上記のポイントも意識しておくと失敗する可能性をぐっと減らせるでしょう。

おすすめの組み合わせ

次に著者がオススメする組み合わせを紹介します!

ポイントとしては生息域(上・中・下層)を意識して混泳させる種を選ぶと良いでしょう。

  1. ネオンテトラ(中)・ハチェット(上・中)・コリドラス(下)
  2. グッピー(上・中)・プラティ(上・中)・石巻貝(下)
  3. ラスボラ(上・中)・カラシン(中)・オトシンクルス(下)
  4. エンゼルフィッシュ(小型)(上・中)・モーリー(上)・ローチ(下)
  5. グラミー(上)・ネオンテトラ(上・中)・ヤマトヌマエビ(下)

他に混泳で生息域以外に考慮するポイントは、メインにしたい魚種や水温・水質・色のバランス・お掃除役の有無を考えるとよいのではないでしょうか。

魚がケンカしてしまったときの対処法

隔離

最後に一緒にしたらケンカをしてしまった場合の対処法を紹介します!

手段としては

  • 隠れ場所や水草を増やす
  • ペアにしてみる・数を増やす
  • 隔離する

などがあります。

ある魚が他の魚を追いかけ回す場合は隠れ場所を用意してみたり、水草を増やすことで魚が落ち着くことがあります。

魚以外に何もはいっていない水槽だと大きい魚が小さい魚を追いかけまわし、ストレスで弱ってしまうことが多々あります。

水草など隠れ場所があると小さい魚や稚魚が落ち着くことができるのでやってみてください。

次はペアにしてみる・数を増やしてみる方法です。

グッピーやプラティ・グラミーはペアにすることで落ち着くことがあります。

またネオンテトラなど小型の熱帯魚は多く入れることで群泳する様子も見られます。

群れを形成することで他の大きい魚から追いかけ回される可能性も低くなるのではないかと思います。

最終手段としては隔離する方法です。

一般的には稚魚が生まれたときに親を子供と別にするために隔離する方法がとられます。

同じ水質で飼いたいけど他にスペースがない場合にこの方法がとられることが多いでしょう。

アクアリウムをやる身としては少しもったいない方法ですが、仕方ないときもあります。

まとめ:混泳相手は慎重に選ぼう

いかがでしたでしょうか。

今回は混泳に向いている・向いていない魚種について紹介しましたが、最終的には個体差という場合もあるので難しいところです。笑

ウチではこのパターンがうまくいったけど他のところではうまくいかなかったということもあるのでアクアリウムは奥深いですよね。

皆さんもこの記事を参考に生える水槽作りに勤しんでいただきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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